桜 展
金彩手描訪問着
【 散 華 】
長谷川正義作の手描きのきものです。
彼は、桜の柄を好み、種々の桜を描いています。
一輪の桜から、このように風に舞う金の花弁のさくらなど。
こちらは、くすんだ抹茶で、裾がほのかに淡くぼかしてあります。
50代から向きの渋いきものですが、若い方にもお勧めしたい逸品です。
紬地手描訪問着
【 緑 華 桜 】
節のある大島紬のように照りのある紬素材です。
白とブルーの染め分け全体に、小羽の五弁さくらが
丹念にぼかしを用いて描かれています。
水墨画のように、濃淡で一枚一枚丁寧に色が差され、
総身全体に、しだれ桜が、敷き詰められています。
赤城紬訪問着&となみ袋帯
【 シルクロード ウズベキスタンの旅 】
シルクロードを駱駝とともに進む隊商を絞りで表現した大変珍しい柄です。
日本画家、平山郁夫の仏教西遷シリーズのモチーフの模写のようです。
帯は、となみ織物のペルシャ文様で円相を大胆にあしらった両面帯です。
風景画のなだらかな砂丘の稜線に、雪輪の濃淡がアクセントを与えます。
赤城紬とは・・
群馬県赤城山麓でとれた蚕の最高級春玉繭から、手座繰り(手引き)で紡ぎ出した「玉糸」を用い、他の紬織物では見られない独特で味わいのある節を表現されています。
「玉繭」とは、双子の繭のことで、絡まり合いながら繭をつくるため、この繭から紡いだ糸は、独特の節をもつ糸と
なります。1000個の繭から70個しか取れないため、生産数量が限定されており、大変希少価値があります。